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揚げ油ヒ素問題、衛生署検査では「未検出」


ニュース 社会 作成日:2009年7月10日_記事番号:T00016518

揚げ油ヒ素問題、衛生署検査では「未検出」

 
 台北県政府が実施した品質検査で、同県のマクドナルドおよびドミノ・ピザの店舗の揚げ油から、基準値を大きく上回るヒ素が検出された問題で、行政院衛生署が同じ店舗の揚げ油に対し行ったサンプル調査では、ヒ素は検出されなかったことが分かった。ただ採取日が異なり、衛生署は「サンプルの油のブランド、出荷番号は同じだが、違うタンク、鍋から採取しており同じものとは言えない」と結論に慎重な姿勢を示した。10日付中国時報が報じた。
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台北県政府が検査を委託した台美検験科技(スーパー・ラボラトリー)は、マクドナルドの油とは知らされず、中立な立場での検査だったと強調した(9日=中央社)

 行政院消費者保護委員会(消保会)の楊舜恵・台北県主任消保官は、「真相を明らかにするには、問題となった業者が15日以内に再検査を申請するしかない。申請があれば行政院消保会を通じて第三機関で検査を行うことになる」と語った。ただ申請がなかった場合も、台北県は同様の再検査を行う考えだ。

 なお、台北県の検査結果に対しマクドナルドが「サンプル採取の過程でヒ素が紛れ込んだのではないか」との疑問を呈していることに対し、楊消保官は「採取の全過程に店員が付き添い、サンプルは県衛生局員によって専用のポリ袋に移されており、すべて規定に沿って行われた。証拠写真もある」と否定した。