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「台湾は中国の繁栄を享受する関係に」 =大前研一氏


ニュース その他分野 作成日:2009年7月13日_記事番号:T00016547

「台湾は中国の繁栄を享受する関係に」 =大前研一氏

 
 経営コンサルタントの大前研一氏は13日付経済日報のインタビューで、「2055年に中国の経済規模は日本の10倍に成長する」と予測を示した上で、中台関係について「台湾が中国の繁栄を享受する関係へと進むことは明らかだ。台湾が強大な中国に対抗できる術はない」と語った。

 中台間で締結を目指す両岸経済協力枠組み協議(ECFA)については、「台湾は優位性が失われていくと既に5年前に警告したが、当局に重視されなかった。今からECFAの交渉を進めるというのでは遅く、5年前だったら現在は異なった局面がうだろう」と指摘した。

 大前氏はさらに、中台は欧州連合(EU)を参考に連携すべきという考えを示した上で、「将来中国は一つの国ではなく、多くの政体から成る『チャイニーズ・ユニオン』といった連合体となるかもしれない」と語った。

 中国については、「一党独裁で経済効率が高い」ことが強みであると同時に弱みでもあると語り、「富裕層が増え自由を享受するようになれば、再び政治の問題に突き当たる」という分析を示した。