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TSMC6月売上高、不景気前の水準回復せず


ニュース 電子 作成日:2009年7月13日_記事番号:T00016570

TSMC6月売上高、不景気前の水準回復せず

 
 台湾積体電路製造(TSMC)が10日発表した6月の連結売上高は、前月比5%増の265億1,500万台湾元(約743億円)で、業績が落ち込む前の昨年第3四半期の水準には届かなかった。これを受けて証券会社では、「TSMCの業績は谷底を過ぎたものの、第3四半期のハイシーズン効果は昨年以下」との見方を示している。11日付経済日報が伝えた。

 第3四半期の見通しについてTSMCは、今月末の業績説明会で明らかにするとした。メリルリンチ証券の何浩銘アナリストは、7月は5%の前月比成長率を維持し、8月は横ばい、9月から第4四半期にかけて下降するという予測を示した。

 TSMCの第2四半期の売上高は742億1,200万元で、前期比87.9%増となったものの、市場予測の750億元は下回った。エヌビディアやAMD向けの40ナノメートル製造プロセス採用グラフィックIC製品で、歩留まりが不調だったことが響いたもようだ。ただ、同社予測の710億~740億元はやや上回っており、稼働率は前期の40%から80%以上に回復したものとみられる。上半期累計では前年比35.3%減の1,137億1,200万元だった。