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不景気でフリーター急増、夏休みバイト争奪戦が激化


ニュース 社会 作成日:2009年7月14日_記事番号:T00016576

不景気でフリーター急増、夏休みバイト争奪戦が激化

 
 卒業シーズンも終わり、長い夏休みがやってきた。学生にとって夏休みは稼ぎ時。しかし今年は不景気で「卒業イコール失業」という就職難の中、新卒者が多数フリーター(飛特族)と化し、アルバイトやパートタイムの仕事をめぐる争奪戦が激化している。

 企業がコストを抑えるために人件費を削減する中、若い人材はなかなか魅力的な雇用条件の仕事を見いだせない。このため、仕事に縛られず、自分の時間が自由に使えるフリーターとなる新卒者が激増しているという。

 応用英文科を卒業した曽さんは、フリーター歴1年。彼女は抜群のスタイルを活かし、足のパーツモデル(足タレ)をしたことも。最近では空港で英語のアンケート調査員をして、月1万元余りを稼いだ。

 こうしたフリーターの増加に伴い、アルバイトの種類も多様化している。

 フリーターに人気の求人求職サイトでは、ゴミ出しや配達、買い物、病人に薬を飲ませるなど、誰でもできるちょっとした使い走り仕事の募集情報を提供しており、会員数は08年7月の約7,000人から、09年2月には約2万2,000人と急増している。また、仕事が忙しいサラリーパーソンに替わって人気商品を購入したり、アイドルのサインをもらったりする「行列屋」も評判上々だ。

 求人情報大手「1111人力銀行」が、ポータルサイトの「Yahoo!奇摩」と共同で実施した最新調査によると、台湾では大卒者の51%がフリーターを経験していることが判明。うち85%は家族も特に反発することがなかったといい、フリーターたちはこのためさらに「特にあせって正社員の職を探さなくてもいい」という気持ちになっているようだ。

 同調査によると今年の夏は、フリーター激増により、1月当たりのバイト代が約1万9,000台湾元(約5万3,000円)と、去年に比べ約5,000元低くなりそうだという。