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作成日:2009年7月15日_記事番号:T00016604
台鉄沙鹿駅の案内看板、誤訳のオンパレード

台中県にある「Quiet proper University(静かで適切な大学)」とはどの大学のことか、分かる人はいるだろうか。なんと答えは「静宜大学」。台湾鉄路(台鉄)沙鹿駅(台中県沙鹿鎮)の交通案内図には、そう表示されているのだ。
静宜大学の正しい英語名は「Providence University」。先ほどの駅案内図の表示は、漢字の「静」と「宜」をそのまま直訳した誤訳だ。
昨年から駅構内に設置されているこの案内図、学校や病院など主な施設が中国語と英語で表記されている。ところが最近になって、インターネットユーザーが掲示板「Ptt(批踢踢)」で、間違った英語表記のオンパレードであることを指摘。大部分が誤訳であることが判明した。
台鉄の駅の英語表記がおかしいのは、以前から指摘されていたが、沙鹿駅の案内図の英訳は「おかしい」どころのレベルではなく、故意に笑わせようと意図したのかと勘繰りたくなるほどひどい。
例えば、光田医院(Kuang Tien General Hospital)は「light farmland Hospital」、童総合医院(Tungs’ Taichung MetroHarbor Hospital)は「a kid general Hospital」と漢字がそのまま直訳され、弘
光科技大学(Hungkuang University)に至っては「Hong only section」とさっぱり訳が分からない。
バス会社、巨業客運(Geya Bus)は「Huge Indstry passenger transportation(巨大工業の旅客輸送)」と訳され、しかも「Industry」は「Indstry」とスペル間違いのおまけつきで、思わず吹き出してしまうほどだ。これらの表示を見て分かる外国人はいるのだろうか?
沙鹿駅によると、ほとんどが誤訳のこの交通案内図は、民間業者に委託して製作したもの。同駅では早速案内図を撤収し、業者に作り直しを要求したというが、1年以上も職員が誰も気付かなかったというのはお粗末な話だ。
范植谷台鉄局長は「台鉄職員は誤訳と判断する力が全くない」とため息。今後、入社試験に、英語や日本語を加えるべきだとコメントしている。