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中国の都市商業銀行株、外資ファンドから取得か


ニュース 金融 作成日:2009年7月15日_記事番号:T00016614

中国の都市商業銀行株、外資ファンドから取得か

 
 中台間で金融監督に関する覚書(MOU)が近く締結されるのを前に、台湾の金融機関に中国の都市商業銀行への出資を呼び掛ける提案が外資系ファンドから寄せられている。15日付工商時報が伝えた。

 金融業界関係者によると、外資系ファンドは金融危機に伴うポートフォリオ見直しの一環として、中国の都市商業銀行の株式を売却する方向で検討に入っており、相次いで台湾の金融持ち株会社と接触しているもようだ。対象には南京、寧波、済南、杭州、西安、重慶、アモイなどにある都市商業銀行12行が挙がっている。

 台湾の銀行による出資対象としては、中国の主要国有銀行や全国規模の株式制商業銀行では規模が大き過ぎるため、都市商業銀行が理想的な出資先として脚光を浴びている。

 このうち、重慶銀行は既に遠東集団と提携関係にあるが、台湾資本の中国の銀行に対する出資規定が明確になった段階で、重慶銀の外資株主が遠東国際商業銀行に持ち株を譲渡するとの観測もある。このほか、台湾と地理的に近い福建省の福州商銀やアモイ国際商銀も注目を集めそうだ。