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作成日:2009年7月16日_記事番号:T00016642
MRT木柵線、六張犁駅でオーバーラン
今月4日に開通したばかりの台北市の都市交通システム(MRT)内湖線でトラブルが続出する中、同線と連絡する木柵線で15日午後8時ごろ、動物園駅行きの列車が六張犁駅で停止位置を通り過ぎて急停車したものの、同駅で乗客を降ろすことができず、次の麟光駅までそのまま走行した。専門家によると、内湖線の開通に伴うシステム変更によるトラブルだという。16日付蘋果日報が伝えた。
この列車の乗客によると、六張犁駅に差しかかったころ急ブレーキがかけられ、乗客たちはバランスを失って車内が混乱し、ドアが開かないまま1~2分後に発車したという。
台北大衆捷運公司によると、列車が六張犁駅のプラットホームの位置に合わせて停車できなかったため、オーバーラン時のマニュアルに基づいて次の駅で停車し乗客を下車させたという。オーバーランは内湖線のテスト期間にも発生したが、停止位置の誤差は縮まってきているとして、今後も調整を続けていく構えだ。
交通の専門家によると、木柵線は従来ケーブルを利用し、コントロールセンターとの間で信号の送受信を行っていたが、内湖線が無線信号によるシステムを採用したためこれに統合し、情報の受け渡しが不安定になっているもようだ。