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LGDが8.5世代ライン新設を発表、台湾勢への優位拡大か【表】


ニュース 電子 作成日:2009年7月16日_記事番号:T00016657

LGDが8.5世代ライン新設を発表、台湾勢への優位拡大か【表】

 
 韓国の液晶パネル大手、LGディスプレイ(LGD)が15日、同社2本目となる第8.5世代生産ライン(P8E)を設置すると発表した。この動きについて16日付工商時報は、既に赤字を脱した韓国メーカーが、第3四半期にようやく黒字転換を果たす見込みとなっている台湾メーカーとの一気に差を広げるため、攻勢をかけたものだと指摘した。
 
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 LGDによると、パネル受注量に対する生産能力不足が20~30%に拡大したことがライン新設の主因だ。投資額は3兆2,700億ウォン(約2,400億円)。2010年下半期に稼働予定で、月産能力はガラス基板投入ベースで6万枚を計画している。

 LGDの生産拡大が今後の景気に影響を及ぼすかとの問いに、台湾大手の友達光電(AUO)と奇美電子(CMO)はともにコメントを避けた。しかし、奇美電の何昭陽総経理は同日、台湾メーカーはライバルの動きに注意して生き残りを図るべきと指摘し、同社の対策として川中、川下メーカーとの提携や中国ブランドとの協力関係強化を挙げた。

 市場調査会社、ディスプレイサーチの統計によると、テレビ用パネルの世界出荷規模は昨年の1億1,300万枚から、今年は1億4,000万枚、来年は1億6,100万枚、13年には2億1,900万枚へと、年平均成長率(CAGR)10%で成長していく見通しだ。