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中国の山寨ネットブック、撤退メーカー続出


ニュース 電子 作成日:2009年7月17日_記事番号:T00016688

中国の山寨ネットブック、撤退メーカー続出

 
 低価格ノートパソコン(ネットブック)の人気に伴い、中国広東省深圳のノーブランド携帯電話端末(通称・山寨機)メーカーが相次いで「山寨ネットブック」の製造に乗り出していたが、競争の厳しさから撤退が相次ぎ、地元業界によると過去1カ月で数十社が倒産に追い込まれたという。中国・網易科技の報道として中央社が16日報じた。

 ハードディスクやメモリー、液晶パネルなどネットブックの部品価格が4月以降上昇したため、当初1台当たりの利益が200人民元(約2,740円)だった山寨ネットブックは一気に数十元のコスト上昇に見舞われた。また、インテルがネットブックで広く使われているプロセッサ「Atom」の供給を厳格化したことで、山寨メーカーは出荷台数の引き下げ、または生産停止を余儀なくされた。

 さらに、ブランドメーカーがネットブックの値下げを強化したため、山寨ネットブックは価格競争力を失った。最近発売されたヒューレット・パッカード(HP)のネットブックの販売価格は2,100人民元と、山寨機の1,600~1,800元に迫っている。

 ある業界関係者は「以前は1カ月に200台以上売れたが、5月は100台ほどしか売れなかった。今度はさらに悪くなるだろう」と、山寨ネットブックを取り巻く厳しい環境を指摘した。