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台湾初の新型インフル重症例、病状は回復


ニュース 社会 作成日:2009年7月20日_記事番号:T00016696

台湾初の新型インフル重症例、病状は回復

 
 新型インフルエンザ(H1N1)に感染した台北県の男性(34)が17日、病状が悪化して多臓器機能不全を併発し、危篤状態に陥った。しかし行政院衛生署疾病管制局によると、翌18日以降、脈拍と血圧は安定しており、今後回復に向かう見通しとなっている。19日付聯合晩報などが報じた。
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台湾初の新型インフル重症例が出たことを発表する林頂疾病管制局報道官。男性の妻子や地域住民に感染は確認されていないという(17日=中央社)

 台北県の調べによると、重症となった男性は営業職に就いており、今月2日に発熱、のどの痛みなどから地域の診療所で診察を受けた。9日に病状が悪化したため、中規模の病院で再診察を受けたところ、直ちに亜東紀念医院(台北県板橋市)へと移送され、同病院が新型インフルの重症例として疾病管制局に通報した。この男性には最近海外への渡航歴がないため、台湾内で感染したとみられる。

 疾病管制局が現在まで把握している新型インフル感染例は93件だが、同局は「台湾には少なくとも1,000例の軽症患者が潜在している」と推定しており、ウイルスの活動が活発化する秋、冬に重症例が大幅に増える可能性があるとして、発熱、せきなどの症状が出れば、できるだけ早く医師の診断を受けるよう市民に呼び掛けている。