ニュース
社会
作成日:2009年7月21日_記事番号:T00016723
3兄弟が合同結婚式、ご祝儀節約でみんな幸せ

宜蘭県五結郷成興村に住む羅耀廷さんと妻の王春蓮さんには三男一女がいる。このほど羅家の長男、家昇さん(28)が、妊娠6カ月の恋人、林静芬さんと結婚することになった。
羅家では、二男の家慶さん(27)が昨年、三男の家和さん(24)が今年6月に入籍を済ませていたが、結婚式は挙げていなかった。そこで浮上したのが、3兄弟合同結婚式という妙案だった。
かくして三兄弟、3組のカップル写真を載せた招待状が配られ、三男の家和さんが勤務するレストランで20日、兄弟全員が新郎という珍しい結婚式が行われた。
テーブル数60卓という賑やかな披露宴で、招待客の陳林煌・五結郷長が挨拶に立った。「息子が3人なのに、どうして披露宴を3回やってご祝儀をもうけないんだ?経済に疎いねえ」と、新郎達の父、羅耀廷さんをからかい会場は大爆笑。というのも、台湾の結婚式は招待客からのご祝儀で新郎側が「もうかる」のが常識だからだ。「結婚披露宴は黒字」と相場が決まっている。
羅さんは「うれしいからいいんだよ」と相好を崩し、妻の王さんは「3回の結婚式が1回で済んで、親せきやお友達はご祝儀が節約できたわね」と笑った。
唯一の例外は、披露宴の司会を担当した謝火木・成興村村長だ。村人の結婚祝いには、普段2,000台湾元を包むという村長だが、三兄弟合同の結婚式ということで、今回は特別アップ。3,600元のご祝儀を奮発したという。本来6,000元の出費だったことを考えれば、かなりの節約に違いはないが…。