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台北〜宜蘭直線鉄道、計画復活の可能性


ニュース 運輸 作成日:2009年7月21日_記事番号:T00016729

台北〜宜蘭直線鉄道、計画復活の可能性

 
 2006年に行政院環境保護署(環保署)によって計画が却下された、台北~宜蘭を下坑口(台北県双渓郷)を経由しほぼ2直線で結ぶ「北宜直線鉄道」敷設計画が、復活する可能性が出てきた。交通部は今年、「台湾鉄路(台鉄)の宜蘭県および北回り路線改善準備計画」に1,100万台湾元(約3,152万円)の予算を計上しており、北宜直線鉄道の新計画が来年8月にも提出される見込みだ。21日付聯合報が報じた。

 環保署が06年に同計画を却下したのは、環境への影響を考慮したほか、台北と宜蘭、羅東を結ぶ高速道路、「北宜高速道路」が同年に開通したため新たな鉄道は不要と判断したためとみられる。しかし、北宜高速道路は開通以来、休日のたびに渋滞が発生しており、15年には交通量が飽和状態に達すると予測されていることから「北宜直線鉄道」が再度脚光を浴びている。

 交通部によると、北宜直線鉄道は南港(台北市)~頭城(宜蘭県)を台北県汐止市、坪林郷を経由して全長38キロメートルの線路で結ぶ計画で、そのうち34キロをトンネルが占めるという。完成すれば、台北から宜蘭までの所要時間が36分に短縮される。総工費は580億元以上が見込まれる。