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恩赦釈放の薬物中毒者、台大助教授を殺害


ニュース 社会 作成日:2007年7月24日_記事番号:T00001673

恩赦釈放の薬物中毒者、台大助教授を殺害


 台北市内の新店渓沿いの公園で23日午前、自転車に乗っていた台湾大学植物病理・微生物系の謝煥儒助教授(54)が、今月の大規模恩赦で釈放されたばかりの薬物中毒者、楊振堂容疑者(37)に突然襲われ殴り殺された。

 目撃者によると、楊容疑者は謝氏の前に飛び出して、いきなり頭や胸を素手で十回以上殴り、地面に倒れた後も頭を蹴ったり、胸や腹を踏みつけるなどした。目撃者の119番通報で救急車が現場に駆け付けた時は謝氏はすでに意識がなく、病院に運ばれたが3時間後に死亡した。楊容疑者は、現場から離れて歩いているところを逮捕され、同日中に殺人罪で送検された。

 警察の調べに対して楊容疑者は、「河川敷でのことはよく覚えていない」と供述。出所後は川辺でぶらぶらして、シンナーを吸っていたという。

 今回の恩赦では約1万人が釈放されたが、わずか8日で27人が麻薬、強盗、暴行などの事件を起こしている。殺人事件が起きたのは今回が初めてだが、麻薬中毒者がすでに14人死亡しており、恩赦を行ったことに対する批判の声が高まっている。