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年興紡織の上半期営業利益、前年比209%増


ニュース その他製造 作成日:2009年7月21日_記事番号:T00016737

年興紡織の上半期営業利益、前年比209%増

 
 衣料品メーカーの年興紡織は、自社決算による上半期の連結営業利益が3億8,430万台湾元(約11億円)と、昨年の3億5,324万元の損失から一気に209%の増加となった。同社は昨年以降、生産効率を上げるためアパレル工場をニカラグアで5基とメキシコで1基閉鎖してベトナムに集中させ、赤字となっていたカジュアル衣類から撤退、顧客構造を見直すなどコスト削減に取り組み、1年で業績を急回復させた。21日付経済日報が伝えた。

 今年、経営を息子の陳朝国氏に引き継がせた陳栄秋前董事長によると、ここ数年の利益率低下は、給与水準が東南アジアの3倍という中南米工場や、アフリカ南部のレソト工場などで利益が落ちたことが主因だという。そこで、生産をベトナムに集中させるとともに、同国でも従業員の流動率の高い地域を避け、北ベトナムの比較的辺ぴな地域に工場を設置し、効率を高めたという。

 また、ニカラグアに1基残した染色工場でも、自社向け中心から利益率の高い特殊加工製品で他社からの受注も引き受けたことで、業績が月間2,000万元の赤字から、同1,000万元以上の黒字にまで回復したという。