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台塑石化の6月純利益、原油価格上昇で前月比1.5倍に【図】


ニュース 石油・化学 作成日:2009年7月21日_記事番号:T00016739

台塑石化の6月純利益、原油価格上昇で前月比1.5倍に【図】

 
 台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)は6月、原油価格の上昇を受けて純利益が60億台湾元(約172億円)を突破し、4月の2倍、5月の1.5倍に成長したもようだ。証券会社は、第2四半期累計の利益は140億元で、前期比427%増の大幅成長となったとみている。21日付工商時報が伝えた。
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 同社の原油コストは、3分の2が前期の価格で計算され、6月は国際価格が1バレル当たり70米ドル前後まで上昇したことで差益が拡大した。また、石炭価格が下落して発電事業での収益が大幅に増えたことも、利益向上に貢献した。

 同社の1株当たり純利益(EPS)は昨年第4四半期にマイナス3.28元に落ち込んだが、第1四半期は0.29元に回復、第2・第3四半期はそれぞれ1.5元、0.9元と予測されており、驚異的な業績回復を見せている。

 同社は今後の業績見通しについて、「8月までは安定、9月の需要はやや不透明」との見方を示した。ただ、10月には欧米・アジアなど各地で大規模な年次保守が予定されており、事前の在庫積み増し需要の高まりが9月の業績に貢献するとしている。