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作成日:2009年7月21日_記事番号:T00016744
フォックスコン、中国でネットブック参入
鴻海精密工業系列の富士康科技集団(フォックスコン)はこのほど、深圳中電投資(CES)、万商匯実業と提携し、「CES」ブランドの低価格ノートパソコン(ネットブック)を発売した。既に華北、華中、華南で販売ルートを確保しており、近く中国全土に販売を拡大する。21日付経済日報が伝えた。
提携相手の深圳中電投資は電子製品の輸出入を中核事業とし、金融、証券、不動産にも事業を多角化しており、現在は深圳発展銀行の2位株主。万商匯実業は地場の電子製品販売業者。
鴻海精密工業の郭台銘董事長は今年3月にネットブックへの参入計画を明らかにし、わずか3カ月余りで中国での販売体制を整えたことになる。
フォックスコンでネットブック業務を担当する劉揚偉特別助理は「フォックスコン製造のネットブックはIT(情報技術)製品販売店のほか、教育市場、携帯電話売り場、電子商取引、テレビショッピングなどのルートを通じても販売する」と述べた。
深圳地区ではノーブランドのノートパソコン(通称・山寨本)のメーカーが部品価格の値上がりや、ブランドメーカーによる製品価格引き下げで競争力を失い続々と倒産している。市場関係者はフォックスコンのネットブックは部品調達の強みと良好なアフターサービスで一定の市場を確保できるとみている。