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台南紡織、流通業参入に意欲


ニュース その他製造 作成日:2009年7月22日_記事番号:T00016769

台南紡織、流通業参入に意欲

 
 台南紡織の侯博明副董事長は21日、台湾の紡織産業は今後市場拡大が見込めないとして、流通業への参入を検討していることを明らかにした。紡織事業は海外市場中心へとシフトしていく考えだ。22日付経済日報が伝えた。

 侯副董事長は流通事業について、同じ台南発祥の企業である統一集団(ユニプレジデント)などと協力し、中国市場も開拓していきたいと述べた。また、台湾では土地資産活用も計画しており、台南工場3万6,000坪の開発計画は、内政部の審査を経て来年にも着手し、今後の利益につなげたい考えだ。

 証券会社によると、同社の上半期の税引き前利益は前年比17.5%増の4億5,000万台湾元(約13億円)となったとみられる。原料価格変動による差益と、傘下の化学材料メーカー南帝化学工業(ナンテックス・インダストリー)の利益が貢献した。

 下半期の紡織業界の景気について侯副董事長は、原料のエチレングリコール(EG)、高純度テレフタル酸(PTA)および綿花などの価格が高止まりする一方で、川下需要は依然低迷しており、見通しは良くないと語った。