トヨタ自動車の台湾総代理、和泰汽車は22日、ハイブリッドカー「プリウス」の第3代目モデルを発表した。価格は129万台湾元(約370万円)で、25日から台湾各地のトヨタ展示場で正式販売を開始する。日本で5月に発売された新型プリウスは、最初の1カ月で予約が18万台と驚異的な人気ぶりを発揮しており、これを「ハイブリッドカー時代の到来」ととらえる和泰汽車は、2代目モデルで800台だった台湾での販売台数が、新型では今年600台、来年2,000台まで伸びると予測している。23日付工商時報などが報じた。
22日の新車発表会には、新型プリウスの開発を手がけたトヨタ自動車の大塚明彦チーフエンジニア(右2)も参加した(和泰汽車提供)
日本では入門~高級クラスの6タイプが販売されているが、台湾では縦列駐車や車庫入れ支援するIPAシステム、発光ダイオード(LED)ヘッドライト、全地球測位システム(GPS)などを完備した高級クラスのみの販売となる。
和泰汽車は7月20日までに今年累計で5万台近くを販売しており、台湾の自動車業者として初めて前年比プラス成長(3.3%)に転じている。蘇純興・同社資深副総経理は、今年通年の台湾自動車市場の予想規模を23万台から24万台規模に上方修正し、自社の通年シェア予測も36%から37%に修正した。このことから同社は、通年の販売目標を8万8,800台まで引き上げたことが明らかとなった。