市場調査会社のディスプレイサーチによると、今年第2四半期の液晶パネルの世界市場全体の生産額は157億米ドルで、第1四半期の105億米ドルから49.5%の大幅成長となった。6月単月の生産額は59億米ドルで、2月以降5カ月連続で成長。ただ、前年同月比では依然14%のマイナス成長となった。23日付工商時報が報じた。
パネルの生産額増は、液晶テレビ用の出荷増が貢献している面が大きく、6月は前月比7%増、前年同月比57%増の1,310万枚を記録した。上半期通期では6,050万枚だった。今年通年では市場の当初予測の約1億2,000万枚を上回る見通しだ。
6月は液晶モニター用も前月比8%増の1,800万枚となった。第2四半期の出荷枚数は5,040万枚で、前期の3,690万枚から37%増加した。
ノートパソコン用は6月1,470万枚で前月比8%増。上半期の出荷枚数は6,820万枚で、このうち4,100万枚が第2四半期に出荷された。
6月の韓国と台湾の主要メーカーの大型パネルの売上高は、▽サムスン電子、15億1,100万米ドル(前月比11%増)▽LG電子、13億2,100万米ドル(9%増)▽友達光電(AUO)、8億900万米ドル(11%増)▽奇美電子(CMO)、7億7,300万米ドル(15%増)──となった。このほか、中華映管(CPT)は1億2,000万米ドルで、5月がわずか5,300万米ドルだったため126%増の大幅成長を記録した。瀚宇彩晶(ハンスター)は前月比58%の9,900万米ドルだった。