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記録的な少雨、西部で水不足の懸念続く


ニュース 社会 作成日:2009年7月27日_記事番号:T00016843

記録的な少雨、西部で水不足の懸念続く

 
 今年は梅雨の降雨量が非常に少なかった上、依然台風の上陸もない状況が続いているため、1月から7月22日までの降雨量が762ミリと通年平均の57%、特に7月に入ってからは同13%と記録的な少雨となっている。中央気象局のデータによると、5月の梅雨以降、台湾全土25カ所の観測地点のうち、台北と恒春(屏東県)では100年ぶり、8カ所では設置以来最低の降水量となっており、中央気象局や経済部水利署は警戒感を強めている。27日付中国時報が伝えた。

 また今年は南米ペルー沖の海水温が上がるエルニーニョ現象が発生しているため、今後の台風は台湾から比較的離れた位置で発生するとみられ、台風による水不足の解消が難しい見通しだ。桃園県や台北県などに水を供給する石門ダム(桃園県)など、特に西部の貯水池で警戒体制が続いている。

 また、水利署の陳伸賢署長によると、台湾では近年、降雨量が増加する一方で降雨日数が減少しており、一度にたくさんの雨が降る傾向が強まっている。これにより水資源供給のアンバランスを生んでいるほか、洪水やがけ崩れなど災害が発生する確率が高まっているという。