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ECFA漫画キャラは台南人蔑視?、尹啓銘経済部長が謝罪


ニュース 社会 作成日:2009年7月28日_記事番号:T00016870

ECFA漫画キャラは台南人蔑視?、尹啓銘経済部長が謝罪

 
 中台間で締結を目指す「両岸経済協力枠組み協議(ECFA)」に対する市民の理解を深めるため、経済部が同協議の内容を分かりやすく説明するため漫画キャラクターとして導入した「一哥(イーグー)」の設定が、台南住民をばかにしているという批判を巻き起こした。尹啓銘経済部長は28日謝罪し、「そのような意図はなかった」と釈明した。中央社などが同日報じた。
 
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ECFAキャラクター「一哥」(右)と「発嫂(ファーサオ)」(左)。発嫂は新竹出身の客家女性で、中国語、台湾語、英語、日本語に通じた貿易会社のキャリアウーマン。この対比がさらに怒りをあおったようだ(中央社)
 
 「一哥」は、台湾メーカーに勤める台南出身の営業マン(45歳)で、台湾語なまりの中国語を話し、自分の利益に関することには些細なことでも譲らない性格という設定。安穏と日々を過ごしており危機意識が低く、ECFAへの理解も浅いとのこと。

 この設定を知った蘇煥智台南県長(民進党)は「卒倒しそうになった」と怒りを露わにし、同キャラクターに関する広報資料の全面回収と尹啓銘経済部長による謝罪を求めた。

 尹経済部長はこれに対し「台南の人々を不快な気持ちにさせた」と謝罪。その上で、「今回の問題が族群(エスニックグループ)問題に際限なく利用されることのないよう望む」と発言した。