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「金融・サービス業をECFA対象に」=尹啓銘経済部長


ニュース その他分野 作成日:2009年7月30日_記事番号:T00016953

「金融・サービス業をECFA対象に」=尹啓銘経済部長

 
 尹啓銘経済部長は29日、「両岸経済協力枠組み協議(ECFA)」締結に関する評価報告発表の記者会見で、今後、金融、通信、卸売・小売、建設、観光・旅行などの産業をECFAの市場開放リストに盛り込み、アーリーハーベスト(早期実施)の対象とすることで、中国側の同意獲得を目指す考えを示した。30日付経済日報が報じた。

 現段階でECFAのアーリーハーベストの対象は製品貿易の自由化を柱としているが、中華経済研究院(中経院)の試算によると、ECFAの市場開放対象にサービス貿易を含めた場合、経済成長率の押し上げ効果が2倍以上になることが期待できるという。

 金融・サービス業の自由化の具体例として経済部国際貿易局(国貿局)の黄志鵬局長は、「大陸(中国)側に規制緩和を要求し、台湾の保険業者の発展の可能性を確保する」と語った。

 また行政院金融監督管理委員会(金管会)は、中国は外資系銀行の人民元取扱いに、支社設立3年以上、2年以上の黒字という認可条件を設けているが、台湾にはこうした制限がないため有利だとして、ECFA交渉では人民元取扱い業務を優先項目としたい考えを示した。