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中華航空のセクハラパーサー、女性CAを盗撮


ニュース 社会 作成日:2009年8月3日_記事番号:T00016985

中華航空のセクハラパーサー、女性CAを盗撮

 
 中華航空(チャイナエアライン)の20代の美人女性客室乗務員(CA)4人が、マンションの家主である同社パーサーの男から、私生活を隠し撮りされるトラブルに見舞われていたことが分かった。4人は今年4月、パーサーが保有する台北市、松山空港近くのマンションの部屋を借りた。彼女たちは入居して数日後、浴室や寝室、客間などの天井に何かを動かした形跡があることに気付き、調べてみたところ、天井やテレビなどの家電製品に複数の隠しカメラが設置されているのを発見した。

 自分たちの日常生活がのぞき見されていたとは!家主のパーサーは「独りで眠れるの?一緒に寝てやろうか?」などと、深夜に電話をかけてきた「前科」もある。きっとあのセクハラおやじの仕業に違いない、と4人の意見は一致した。

 そこで相談の末、翌日の勤務を終えてから通報することに決めた。ところが、翌日帰宅したときには隠しカメラが一切見当たらず、撤去した痕跡が残っているだけだった。

 パーサーは、セクハラ電話は認めたものの盗撮行為は否定。中華航空が彼を降格処分にしたところ、突然自主退職し米国へ移住してしまった。CAたちは、中華航空がパーサーの退職を認めたことに抗議したが、同社は「盗撮事件は証拠不十分で、退職の申し出を退けることは法的にできなかった」と弁明した。

 実はこのパーサー、入社20年を超えるベテランで、社内での信頼も厚かったらしい。英語が流ちょうで、乗務経験も豊富なことから、CAの教育係としてサービスや礼儀作法などのトレーニングを担当していたという。

 この男、かつて授業で「聴到不如看到(百聞は一見にしかず)」という、今回の事件を物語るかのような名言を残していたとか。

 航空業界は、6月に長栄航空(エバー航空)の機長による機内女子トイレ隠し録りが発覚したばかりで、ベテラン幹部による相次ぐ破廉恥事件は嘆かわしいばかりだ。