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息子がHIVに、母親が同性愛者パーティーを通報


ニュース 社会 作成日:2009年8月4日_記事番号:T00017014

息子がHIVに、母親が同性愛者パーティーを通報

 
 台中地方検察署に今年5月、自称「心を痛めている母親」からの手紙が届いた。手紙には、大学生の息子がネットで知り合った男性「小武」に誘われ、薬物使用も含む同性愛者のホームパーティーに参加し、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染したことがつづられていた。

 母親は、この同性愛者薬物パーティーが、HIV感染拡散の温床になることを懸念し、被害者がこれ以上増えないようにとの思いから通報を決意。パーティーの開催場所など関連情報も含めて投書したというわけだった。

 通報を受け、内政部警政署保安警察がさっそく捜査に乗り出したところ、「小武」が6月27日夜に、台中市の民家で大規模なホームパーティーを計画していることを突き止めた。警察は当日、パーティー開催前に「小武」とパーティーの常連メンバー計8人を逮捕。現場から、合成麻薬MDMAの「揺頭丸」とケタミン各20グラムなどの証拠物件を押収した。

 警察はその後、8月3日までに関係者約20人を相次いで逮捕。そのうちほぼ半数がHIV感染者だったが、自分が感染していることを知らなかったという。

 主犯の「小武」は29歳。パーティーチケットとして、参加者に薬物を購入させていたほか、自分がHIVに感染していることを隠し、パーティー参加者との性行為に及んでいた。薬物による幻覚症状のもとでの性行為に陶酔していたことを認めており、「コンドームを付ける気になんてならなかった」と無責任な弁。

 「HIV感染防止感染者権益保障条例」によると、HIV感染を知りながら、性行為や注射針などの共用で第三者に感染させた場合、5年以上12年以下の懲役刑が下される。