ニュース
社会
作成日:2009年8月5日_記事番号:T00017043
それはないでしょ、淡水の悪質ドリンク屋台

赤レンガ造りの紅毛城や、海に沈む夕陽が有名な台北県の人気観光スポット淡水で、悪質なドリンク屋台に非難の声が上がっている。「ちょっと、それはないでしょ」と言いたくなる、その販売手法とは…。
淡水を訪れる観光客が必ず足を運ぶストリート「淡水老街」で、隣接して商売をする2軒のドリンク屋台。看板の「3杯50元」「買4送1(4杯買うと1杯おまけ)」の文字が人目を引く。
これを見たマレーシアからの観光客4人。さっそく、ジュース2杯とタピオカミルクティー1杯を注文した。50元を支払おうとしたところ、女店主から「全部で170元」と言われてびっくり。「3杯50元じゃないの?」と聞くと、店主は「3杯50元はスモールサイズ(200cc)のことよ」と平気な顔。
観光客が店主から受け取ったドリンクを見ると、確かにすべて700ccのラージサイズ。しかし、看板には「3杯50元」がラージかスモールかは明記されておらず、注文の際もきちんとした説明はなかった。客が「だまされた」と思うのも当然だ。
こんな詐欺まがいの商売がまかり通ってよいはずがない。行政院消費者保護委員会(消保会)は業者に対し、2週間以内に改善するよう勧告。改善が見られない場合は罰金処分を科す方針だ。外国人観光客の淡水に対するイメージダウンにもつながりかねないだけに、早急な対処が望まれる。