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国華人寿が保険安定基金の管理下に、生保で初【表】


ニュース 金融 作成日:2009年8月5日_記事番号:T00017050

国華人寿が保険安定基金の管理下に、生保で初【表】

 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)は4日、財務状況が悪化していた国華人寿保険を保険安定基金の管理下に移行すると発表した。契約者の権益は完全に保護されるほか、新規契約も含め営業が継続される。5日付工商時報が伝えた。
 
T000170501

 
 管財人となる保険安定基金は、9カ月以内に減資・増資計画を決定し、現株主に優先的に出資を求める。出資者が見つからない場合には、保険安定基金が増資引き受け先を模索し、最悪の場合には同基金自身が増資を引き受ける。

 金管会の陳冲主任委員は「十分な資金があり、流動性リスクはない。9カ月以内に財務状況の改善を図り、清算、解散などの措置は取らない」として、契約者に安心するよう呼び掛けた。

 今回の措置は、銀行を公的管理下で再建するケースとは性格がやや異なり、保険業界の出資による保険安定基金が再建作業を行うため、国庫や政府系ファンドによる保障は伴わない。保険安定基金は現在173億台湾元(約504億円)の資金を保有している。今後、同基金が国華人寿の増資に応じた場合には、保険業界各社が同基金を通じて、国華人寿に間接出資する形態となる。