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作成日:2009年8月5日_記事番号:T00017067
エイサーのノートPC出荷、Q3は800万台以上か
ノートパソコン受託製造業界の関係者によると、宏碁(エイサー)は欧州市場の需要回復などを受けて、第3四半期の低価格ノートPC(ネットブック)を合わせたノートPC全体の出荷台数が、前期比で20%以上の800万~900万台の水準に達する可能性がある。5日付電子時報が報じた。
受託大手、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)が7月にエイサーに供給したネットブックは70万~80万台で、ネットブックはエイサーのノートPC全体の3割を占めることから、7月のノートPC全体の出荷台数は250万~270万台とみられる。エイサーの四半期別の出荷台数は第1四半期は580万台、第2四半期は660万台で、第3四半期は、▽欧州市場の回復▽インテルのコンシューマー向け超低電圧(CULV)プラットフォーム搭載超薄型ノートPCの認知度向上▽北米や中国での、通信業者によるネットブックの販促利用──などにより800万~900万台の出荷が見込める。
エイサーの出荷台数拡大はノートPCの受託生産業者にとって恩恵となる。関係者によると、エイサーの第2四半期のメーカー別受託割合はコンパルが最大で45%、緯創資通(ウィストロン)が約3割、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)が約2割となっている。