政府がＤＲＡＭ業界再生に向け設立した台湾創新記憶体（ＴＭＣ）は、提携先のエルピーダメモリから50ナノメートル製造プロセスを導入し、設計技術と競争力の向上を図っていく方針だ。５日付経済日報が伝えた。
エルピーダメモリの坂本幸雄社長は電話取材に対し、「ＴＭＣは50ナノメートル技術を導入すれば、ギガバイト級の製品の生産が可能となり、ハイエンド製品の受注で大きな利益が見込める」と指摘した。
坂本社長は「ＴＭＣは技術を持つ設計会社として、モバイルメモリー分野に参入する方針を示しており、エルピーダは全力で支援していく」と強調した。また、今後の先進製造プロセス開発に当たっては、台湾企業と共同で製品設計を進めていく方針を明らかにした。
ＴＭＣは第４四半期にも製品の出荷を開始し、当初は晶豪科技（ＥＳＭＴ）、鈺創科技（イートロン・テクノロジー）、科統科技（メモコム）などと連携して、モバイルメモリーの開発を進める意向だ。
