ニュース 電子 作成日:2009年8月5日_記事番号:T00017070
鴻海科技集団(フォックスコン)は4日、中国重慶市にパソコンや周辺機器などを生産する年産100億米ドル規模の工場を設置することで同市と投資契約を結んだ。鴻海と提携関係にあるヒューレット・パッカード(HP)との共同進出で、同市によると、稼働が予定される2012年にはノートPC年産2,000万台が見込め、同市のIT(情報技術)産業の発展に大きく貢献する。5日付工商時報などが報じた。
鴻海は、重慶市・西永微電子産業園区の1.2平方キロメートルの用地に、10億米ドルを投じて、PC、電子製品、通信機器などの生産拠点を設置し、HPのPCを受託生産する。従業員数は5万人を予定している。HPも同園区の10平方キロメートルの用地に、海外輸出向けのノートPC生産拠点を設置する。両社の総投資額は30億米ドルと報じられている。
なお、鴻海とHPの新工場は、重慶市における現在の工業年産額の3分の1に相当する2,000億人民元(約2兆8,000億円)の産業チェーンを形成すると期待されている。重慶市政府は、12年にPCを中心とする電子産業の年間生産額が自動車・バイク産業を上回り、同市の中心産業となると予想している。
鴻海のノート出荷、来年倍増か
鴻海とHPはこれまで、ロシアやトルコに合弁工場を設立するなど協力関係にある。ノートPC業界の関係者によると、昨年ノートPC受託製造に参入を果たした鴻海は目下、HPの来年度の低価格ノートPC(ネットブック)受注獲得に全力で取り組んでおり、重慶の新工場は稼働後、コネクターなどのノートPC周辺機器やデスクトップPC生産を行うとみられる。
鴻海集団のノートPC事業部は、台北市内湖に1,500人近い技術チームを擁し、今年500万台、来年は2倍の1,000万台の出荷を見込んでいる。初期の受託製品はソニーのハイエンドノートPCのみだったが、現在はHP、アップルのネットブックなどにも手を広げている。
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