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台風8号、8日未明に台湾上陸


ニュース 社会 作成日:2009年8月7日_記事番号:T00017103

台風8号、8日未明に台湾上陸

 
 台風8号(アジア名・モーラコット)は7日午後2時現在、宜蘭の東南160キロの海上を、時速11キロにスピードを落として西北西から北北西へ進んでいる。8日未明に宜蘭県付近に上陸し、午後にかけて北部を縦断する見通しだ。台風は徐々に速度が落ちているため、台湾に影響する時間が長引く恐れが出ている。
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台北市でも強い風が吹き荒れた。スクーターで前に進もうにも容易ではない(7日=中央社)

 台風は中心気圧955ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速40メートル、半径100キロ以内が約24~28メートルの暴風圏となっている。

 台風によるけが人や死者などの被害は現時点では報告されていない。台北市では雨と風が強まってきており、台湾各テレビ局によると、市内で強風によって樹木80本が倒れる被害が出たという。

 台風接近に伴い、7日は離島の金門県を除き、台北市をはじめ台湾全土の県市が公共機関と各学校の休みの措置を取った。株式市場と為替市場も休場となった。

空の便に大幅な乱れ

 台風8号の接近により、航空路線に大幅な乱れが出た。日本航空は台北発名古屋行き656便、東京発台北行き645便の2便を欠航させ、東京発台北行649便、関西発台北行653便、東京発高雄行き657便の運航を7日以降に延期した。全日空は台北発東京行きの1084便を欠航させたほか、同1082便および東京発台北行きの1081便、1083便の運航を8日に延期した。

 中華航空(チャイナエアライン)は台北発東京行き0018便、沖縄行き0123便を含む45便を欠航。このうち、経由便も含め香港便の欠航が21便と最も多い。長栄航空は高雄~マカオの計4便の運航を取り消した。

 台湾域内便は松山空港発着の全便が欠航となった。8日も既に馬祖・金門の離島便の欠航が決まっている。

 台湾鉄路(台鉄)は、全土の路線で普通列車以外の特急自強号、急行莒光号などの運行を停止。台湾高速鉄路(高鉄)は午前10時発の列車を最後に運休した。

 中央気象局の午前10時の予報によると、7日午後2時からの24時間で、いずれも平地で、▽台北市、200~300ミリ▽台北県、250~350ミリ▽桃園県、250~350ミリ▽新竹県、250~350ミリ▽台中市、200~300ミリ▽高雄市、100~200ミリ──の雨量が予想されている。同局では、強風と大雨に十分注意するよう呼び掛けている。