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「原発で低炭素社会を」=劉兆玄行政院長


ニュース 公益 作成日:2009年8月7日_記事番号:T00017110

「原発で低炭素社会を」=劉兆玄行政院長

 
 劉兆玄行政院長は6日、米メディア、ダウ・ジョーンズのインタビューに対し、今後台湾は原発を活用した低炭素社会づくりを推進するとの考えを示し、建設中の第4原子力発電所(台北県貢寮郷)を2010年中に完成させ、既存の3原発についても出力の高い発電機に更新したいと語った。第4原発が稼働すれば、台湾全土の発電量の20%を原子力が占めることになる見通しだ。7日付経済日報が報じた。

 劉行政院長はまた、「前政権は反原発の立場を取っていたが、コストと効率に優れた原発が不要とは決して言い切れない」と語った。また、地球温暖化に対する住民の意識向上に伴い、二酸化炭素(CO2)の排出量が比較的少ない原発に対する抵抗感も弱まり、第5原子力発電所設置への反対も以前ほど強くなくなったと指摘した。

 さらに、澎湖島(澎湖県)を「低炭素島」とする計画について、夏期は太陽光発電、冬期は風力発電で街灯などに必要な電力の70%を担うほか、台湾本島と海底ケーブルで結んで電力を供給することなどで、同島の火力発電所を閉鎖できるとの認識を示した。