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作成日:2009年8月10日_記事番号:T00017126
海外でインターネット、わずか2時間で16万元
7月6日、オーストリアに到着した台湾人女子大生のAさんは、中華電信の3.5Gワイヤレスネットワークカードをパソコンに接続し、ネットサーフィンを2時間楽しんだ。すると翌日、台湾の自宅に、中華電信から国際ローミングサービス利用料金16万台湾元を請求する電話がかかってきた。
驚いたのはAさんの母親だ。詐欺グループからの電話に違いないと、中華電信の窓口へ出向いて確認したところ、間違いでないことが分かった。それにしても高過ぎると中華電信に再調査を要求すると、翌日「計算間違いでした。12万元です」との回答が。
Aさんが利用していたのは、月額800元余りの定額制プラン。Aさんは「使い放題だから別途料金は発生しない」と誤解したまま、海外でインターネット通信を楽しんだ結果、目玉の飛び出るような請求書を突き付けられたという訳だ。
中華電信によると、契約書には「海外での使用は別途国際ローミング利用料金を負担しなければならない」と明記されている。しかし、Aさんは申し込みの際にも、ネット接続の際にも、中華電信からその内容を知らされていなかったと主張している。
Aさんの母親は、中華電信の告知義務違反だと訴え、交渉の末12万元を3万元にまで「値切る」ことに成功した。それでも高いネットサーフィン代には変わりない。
実は、Aさんのようなケースは意外とよく見られ、41万元もの国際ローミング利用料金を請求されたケースもあったとか。
財団法人消費者文教基金会(消基会)は、中華電信の情報公開が不十分なため、かかった費用は同社が負担すべきで、消費者は全く支払う必要はない、との見解を示しているが…。