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民国100年問題、商機は限定的


ニュース 電子 作成日:2009年8月10日_記事番号:T00017142

民国100年問題、商機は限定的

 
 かつての「2000年問題」と同様に中華民国暦の「中華民国100年」に当たる2011年に台湾のコンピューターが誤作動を起こすと懸念される「民国100年問題」が注目を浴びている。ただ、懸念される混乱は2000年問題ほどではなく、需要はそれほど大きくない見通しだ。それでも、システム統合業者は、今年下期から来年にかけ、一定の設備更新需要を見込んでいる。10日付経済日報が伝えた。

 民国100年問題とは、2000年問題の際と同様、民国暦を記録しているコンピューターが年を2けたでしか認識しないため、民国暦が100年を迎える際に誤作動を起こす可能性がある問題を指す。

 関連業者は、「官庁、医療機関、中小企業などへの影響が比較的大きい。メーカーや商社など輸出型産業は2000年問題の際に対応を終えており、影響は少ない」とみている。

 システム統合大手の精誠資訊(システックス)の担当者は「2000年問題の際に、多くの企業が民国100年問題にも配慮し、大企業や政府機関のデータセンターは既にシステム更新を終えている。民国100年問題の影響は比較的小さく、企業はわざわざ予算を組んで対応しないのではないか」と指摘した。