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台風被害、気象局と水利署の責任追及


ニュース 社会 作成日:2009年8月10日_記事番号:T00017150

台風被害、気象局と水利署の責任追及

 
 天災か人災か──。馬英九総統は9日夜、台風8号(アジア名・モーラコット)で深刻な被害が出たことを受け、中央災害応変中心を視察し、中央気象局、経済部水利署の台風対策に問題がなかったかどうか、総合的な検証を行うよう指示した。10日付中国時報が伝えた。
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9日、嘉義県民雄郷で被害状況を視察した馬総統。その場で台北市消防局に支援を要請した(9日=中央社)
 
 馬総統はまず、中央気象局について、台風情報を発表する際に予想雨量を相次いで上方修正するなど、正確な雨量予測ができなかった点を追及した。また、水利署に対しては、過去に数千万元を治水対策に投じたにもかかわらず、水害が発生したのは防災対策の不備ではないかとただした。

 台風8号には南西方向から湿った空気が大量に流れ込み、南部に予想をはるかに上回る雨量をもたらし、各地で水害が発生した。

 中央気象局の李定国副局長は、「今回のケースは諸外国でも正確な予想は難しかったはずだ」と釈明した上で、予報能力の向上には数億元の降雨レーダーを整備する必要があるが、監察委員が費用対効果を疑問視しているなどと主張した。