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上場企業の台風被害、600社で計2億元


ニュース その他分野 作成日:2009年8月11日_記事番号:T00017164

上場企業の台風被害、600社で計2億元

 
 台湾証券交易所(証交所)は10日、台風8号(アジア名・モーラコット)による上場企業の被害状況について、同日午後6時現在で、600社余りが総額約2億台湾元(約5億9,000万円)の直接被害を受けていると、各社からの申告に基づいて発表した。1,000万元以上の被害を受けたのは15社に上った。11日付経済日報が報じた。

 上場企業への目立った被害は、太子工場(台南県)の変電施設で故障が発生し、ポリエステルおよび加工糸の生産ラインが14日間停止となった台南紡織や、大社石化工業園区(高雄県)で水の供給が3日間ストップしたためスチレンモノマー(SM)で4割減産、ABS(アクロルニトリル、ブタジエン、スチレン)で3割減産を余儀なくされた国喬石油化学(グランド・パシフィック・ペトロケミカル)などのケースがある。同社は13日には正常な稼働を再開する予定だ。

 このほか、鉄鋼・金属メーカーでは、台南工場が浸水したステンレスの千興不銹鋼(CSSSC)が、約3週間の稼働停止で生産能力に1日当たり約300トンの影響が出る。また鉄筋メーカーの官田鋼鉄も永康工場が浸水し、機器設備の点検に2週間かかるため、出荷延期を迫られる見通しだ。