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中鋼の7月売上高、今年最高の149億元


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2009年8月11日_記事番号:T00017170

中鋼の7月売上高、今年最高の149億元

 
 鉄鋼最大手、中国鋼鉄(CSC)の7月売上高は、前月比10.3%増の149億9,800万台湾元(約443億円)で今年最高を記録した。前年同月比では42.31%減だったものの業績は徐々に上向いており、9月の台湾域内向け鉄鋼価格引き上げも手伝い、同月に本業で黒字転換、年内はその後単月黒字が続くと専門家が指摘した。11日付経済日報が伝えた。

 中鋼は7月、同月の生産量74.37万トン(前月比6.34%増)を上回る83.6万トン(同8.81%増)を販売しており、川下メーカーによる購買意欲の高まりがうかがわれる。

 市場では、鉄鋼価格に影響力を持つ中国・宝鋼集団が、9月に熱延製品を1トン当たり1,000人民元(1万4,200円)水準の値上げを行うとの観測も出ており、これが中鋼の10月価格の大幅引き上げにつながれば、通年で100億元規模の黒字も可能という見方も出ている。

 ただ、上半期の同社損失額は87億元だったが、計上されていない在庫評価損や損失準備金の合計が150億元に上ったとされ、これら数値は鉄鋼価格の値上げを待って、第3~4四半期に明らかとなる見込みだ。