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馬総統表敬の齊藤所長、握手3秒会話なし


ニュース 政治 作成日:2009年8月12日_記事番号:T00017190

馬総統表敬の齊藤所長、握手3秒会話なし

 
 日本の台湾における窓口機関、交流協会の齋藤正樹台北事務所長が「台湾の帰属先は未定だ」と発言したことで、馬英九政権との関係がぎくしゃくする中、齋藤所長は11日、訪台した山本順三参院議員(自民党)に同行し、馬英九総統を表敬した。しかし、馬総統は齋藤所長と儀礼的に3秒間の握手を交わしただけで、一切会話はなく、関係修復は程遠いことを周囲に印象づけた。12日付聯合報が伝えた。
 
T000171901

台北で開催中のアジア太平洋国会議員連合(APPU)の総会に参加した齋藤所長。歴史事実をわい曲しての強硬姿勢は、台湾側にとり失うものが大きい(11日=中央社)
 
 馬英九政権は齋藤所長の台湾地位未定論に反感を強めており、今回の表敬を受け入れたのも、「善意を示すだけで、態度を軟化させたものではない」(総統府高官)としている。馬英九政権は、台湾地位未定論が「国家主権」にかかわる問題である以上、あくまで妥協はあり得ないとの立場だ。

 総統府高官は、齋藤所長が日本側の賓客に同行する形で、馬総統を表敬することを認めても、将来的に馬総統が齋藤所長との単独会見を受け入れることを示すものではないとしており、態度を硬化させたままだ。