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架空の国民党資産、韓国で詐欺の手口に


ニュース 社会 作成日:2009年8月14日_記事番号:T00017246

架空の国民党資産、韓国で詐欺の手口に

 
 韓国メディアによると、韓国の警察当局は13日、台湾の国民党の架空の秘密資産をでっち上げ、3人から計17億ウォン(約1億3,000万円)をだまし取った詐欺グループの容疑者2人を逮捕した。

 逮捕された金、韓両容疑者ら7人の詐欺グループは2007年8月、趙氏という韓国人に対し、国民党の機密組織「梅花党」が保有する、ユーロ建て債券と米国債券など3,400兆ウォンに上る国民党の党有資産を処分する計画で、外国債券を中国から持ち出した後の処分に協力すれば、巨額のリベートを与えると「うまい話」を持ち掛けた。

 さらに、梅花党は中国のある場所に金塊と宝物を隠しているとして、隠し場所である地下洞窟(どうくつ)の映像や、隠し場所の地図を「機密文書」として提示した。こうして、すっかり信じ込んだ趙氏から8億ウォンを、さらに2人から同様の手口で計9億ウォンをだまし取った。

 韓国の警察当局は、詐欺グループが持っていた巨額の外国債券や、洞窟の映像、地図などは中国で偽造したものとみている。

 この詐欺グループは08年11月に、朴という韓国人弁護士をだまそうとして失敗。朴弁護士が警察に通報し、そこから調査の手が伸び、とうとうお縄となったという。

 戦後、日本が台湾に残していった財産をすべて取得した国民党は、「世界一の金持ち政党」だった。しかし、2000年から8年間の民進党政権を通じて、党資産は大きく目減り。苦しい台所事情のため本部ビルの売却を迫られたことなどはまだ記憶に新しいが、海外ではまだまだ「金持ち国民党」のイメージが強いのだろうか。