中国南方航空（チャイナ・サザン・エアラインズ）は13日、台北市の円山大飯店（グランドホテル）で台湾支社設立記念パーティーを開催し、交通部民用航空局（民航局）の李龍文局長から営利事業証書が交付された。譚万庚総経理は「大陸（中国）には台湾観光を望む人が多いが、現在の中台直航便の輸送能力はわずか40万人に過ぎず、成長の余地は大きい」と述べ、業務拡大に意欲をみせた。14日付経済日報が報じた。
パーティーの席上で司董事長は、台風８号の被災者に１千万元の義援金を送ると発表した（13日中央社）
司献民・南方航空董事長は、発着地を15都市（中国２カ所、台湾２カ所）に拡大し、週に旅客便38便、貨物便５便まで増やす考えを示した。さらに、現在台湾支社の従業員のうち台湾籍は４分の３だが、業務拡大に伴って台湾籍従業員の採用を拡大して、「台湾本土化を進める」との方針を語った。
支社設立により同社は今後、航線証書、時刻・運賃表、安全計画などを提出した上で、台湾での航空券販売が可能となる。運賃については、需要と供給を基に合理的な価格を設定するとしている。
