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富邦金控、アモイに中国本部設置へ


ニュース 金融 作成日:2009年8月14日_記事番号:T00017258

富邦金控、アモイに中国本部設置へ

 
 中国進出に積極姿勢をみせる富邦金融控股の龔天行総経理は13日、アモイで中国本部とするビルの物件探しを行っていることを明らかにした。14日付経済日報が伝えた。

 富邦金控は、アモイを拠点に中国市場の開拓を進める考えで、香港子会社の富邦銀行(香港)を通じ、福建省のアモイ市商業銀行に20%近い出資を行っている。また、傘下の富邦証券が6月初めにアモイ代表事務所を設置、傘下の生保、富邦人寿保険と損保の富邦産物保険の合弁による損保子会社の設立計画もある。龔総経理は、損保子会社の設立動向次第で、ビル購入に踏み切る考えだ。

 アモイ市商銀に対する出資は、現時点では外資系銀行の上限20%以上は不可能だが、福建省が「海峡西岸経済区(海西特区)」構想で、台湾系銀行に対し中国の銀行への出資上限を大幅に緩和する可能性があり、富邦金控は今後出資比率50%以上への引き上げを目指しているとみられる。

 富邦金控はさらに、福建省政府が100%出資する福建省投資開発集団と、ベンチャーキャピタルに近い位置付けの「海峡両岸産業基金」を間もなく設立する計画で、海西特区の企業に対し広く投資を行うとしている。