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自動車・バイク、サプライチェーン断裂の危機


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2009年8月14日_記事番号:T00017263

自動車・バイク、サプライチェーン断裂の危機

 
 台風8号(アジア名・モーラコット)の影響で工場浸水などの被害を受けた、台南県の自動車・バイク部品メーカーで復旧が進まず、高額な買い物には縁起が悪いとされ、販売が落ち込む旧暦7月「鬼月」(8月20日~9月18日)に入る直前の繁忙期に、サプライチェーン断裂の危機が発生している。14日付工商時報が報じた。

 きのう13日まで3日間生産を停止していたバイク大手は、光陽工業(KYMCO)が14日も再稼働を見合わせ、三陽工業(SYM)は来週明け2~3日の稼働停止を予定、台湾ヤマハもボディー生産の一部で生産停止を継続する。

 光陽工業の陳福安経理によると、台湾最大のエンジン用ピストンのサプライヤー、正道工業(ライトウェイ)では、生産設備の電子基板が水に浸かって起動できなくなっており、現在も生産がストップしたままだという。

 自動車メーカーの多くは、約10日分の部品を備蓄しているため、今週は通常通りの生産を維持できるものの、来週明け以降は、部品供給に応じての生産対応を迫られる見通しだ。部品供給が回復しなければ夏期休暇を前倒しすることも検討している。