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台風の農水畜産被害122億元に、青果が高騰


ニュース 農林水産 作成日:2009年8月17日_記事番号:T00017282

台風の農水畜産被害122億元に、青果が高騰

 
 行政院農業委員会(農委会)が17日午前9時現在でまとめた台風8号(アジア名・モーラコット)による農水畜産業の被害総額は、122億7,683万台湾元(約350億円)に達した。台北果菜市場の野菜の卸売価格は16日、1キログラム当たり平均35.64元に跳ね上がり、今年最高を記録した。中でも産地が大きな被害を受けた香菜(コリアンダー)は、従来の2倍以上、同455~600元まで高騰している。17日付中国時報が伝えた。
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雲林県の名産「林内パパイヤ」は100トン以上が台風8号の被害に遭った(中央社)
 
 雲林県の西螺果菜市場では、台風被害を受ける前の1週間の平均価格は1キロ当たり18元だったが、16日には30.5元に上昇、取扱量は半分程度となった。同市場は、畑の整備に時間がかかるため葉物野菜を中心に品不足が続き、今後約20日後に価格がピークを迎えるとみている。彰化県の渓湖果菜市場でも、16日の取扱量は通常の3分の1だったという。

 農委会は海外からの緊急輸入や、在庫2,000トン余りを放出するなどして、価格高騰の抑制に努める構えだ。また、栽培期間の短い葉物野菜は、今後自然災害がなければ約3週間後に供給が正常水準に回復するとしている。