ニュース
電子
作成日:2009年8月17日_記事番号:T00017301
マイクロン、TMCの失敗を予言
政府主導でこのほど設立されたDRAMメーカー、台湾創新記憶体(TMC)による台湾DRAM産業の再生構想について、米マイクロン・テクノロジーの台湾代表で、南亜科技との合弁会社、華亜科技(イノテラ・メモリーズ)の執行副総経理を務めるマイケル・サドラー氏は、「TMCモデルは成功しない。成功しても、巨大な負債を抱える台湾DRAM産業にとって何の問題解決ももたらさない」と語った。17日付電子時報が報じた。
サドラー氏はまた、TMCの提携相手のエルピーダメモリについて、「ニッチメモリが存続の命綱となっており、TMCにどれほどの技術供与が行われるのか疑問だ」と指摘した。一方でマイクロンとTMCの提携の可能性について言及し、「当社の技術はエルピーダより進んでおり、NAND型フラッシュメモリー技術も擁している上、財務状況も勝っている」とアピールした。ただ、技術流出の懸念からエルピーダとの同時提携は受け入れない方針だ。
また、12インチウエハー工場の集積地である台湾は魅力的だと語り、イノテラに続く共同出資会社(JV)設立に意欲を見せた。電子時報は、可能性のある提携対象として、▽茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)▽力晶半導体(PSC)▽華邦電子(ウィンボンド・エレクトロニクス)──を挙げた。