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高雄県の土石流被害、水利署が工事元凶説を否定


ニュース 社会 作成日:2009年8月18日_記事番号:T00017306

高雄県の土石流被害、水利署が工事元凶説を否定

 
 500人近い村民が行方不明になった甲仙郷小林村など大規模な土石流被害に見舞われた高雄県の山間部で、「楠梓仙渓やロウ濃渓(ロウはくさかんむりに老)などの水を曽文ダム(台南県)に引く工事で、ダイナマイトによって地盤が緩んだことが土石流の原因」という見方が広がっていることに対し、経済部水利署の陳伸賢署長は17日「土石流の主因は雨であり、工事とは関係ない」という見解を示した。18日付聯合報などが報じた。
 
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嘉義県山間部で道路に沿って刻まれた土石流の跡。災害の恐ろしさをまざまざと物語っている(中央社)

 陳署長は、ダイナマイトを使ったのは東西2カ所のトンネル工事のうち西トンネルのみで、入口から1.2キロ掘り進んでからはじめて使用した上、火薬の量も一般のトンネルより少なかったと説明。影響はせいぜい周囲3キロにとどまり、入口から11キロ離れた小林村が影響を受けることはあり得ないと指摘した。

 さらに、嘉義や台東などトンネルを掘っていない地域でも土石流が発生しており、このことが土石流の発生とトンネル工事に因果関係がないことを証明していると語った。