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海外援助拒否問題、外交部次官が辞意


ニュース 政治 作成日:2009年8月18日_記事番号:T00017312

海外援助拒否問題、外交部次官が辞意

 
 台風8号(アジア名・モーラコット)による南部での深刻な水害発生に際し、外交部が大使館など在外公館に対し「駐在国政府・民間からの物資・救援隊派遣の申し出は、婉曲(えんきょく)に断ること」と指示した問題で、指示を出した夏立言政務次官が17日辞表を提出した。認められれば、今回の災害対応に絡む初めての政府高官の引責辞任となる。18日付聯合報などが報じた。
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夏立言・外交部政務次官。今回の問題では、中国だけからは援助を受けて中台関係強化の世論誘導を図る陰謀があったという情報も流れているが、真偽は分かっていない(中央社)
 
 夏政務次官は「人民の政府に対する印象を傷つけたことに責任を取る」としており、自身のほかにも一部の事務官が処分を受けることになると語った。ただ夏政務次官は、「内政部消防署に問い合わせ、現段階で援助の必要はないとの回答に基づき指示を出したが、『現段階で』の部分が抜け落ちてしまった」と説明しており、「指示には理由があったと何度も説明したが、誰も耳を貸さず、マスコミは批判を続けた」と不満を漏らした。

 しかし、黄季敏消防署長は、「(外交部からは)いかなる問い合わせも受けていない」としており、真相は依然不明だ。