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漢翔航空、複合材センター建設に着工


ニュース その他製造 作成日:2009年8月18日_記事番号:T00017320

漢翔航空、複合材センター建設に着工

 
 漢翔航空工業(アエロスペース・インダストリアル・デベロップメント)は17日、複合材料の生産基地となる台湾先進複合材料センター(TACC)のくわ入れ式を行った。台中県沙鹿鎮にある台中清泉崗空港(中部国際空港)近くの同社沙鹿工場区4.13ヘクタールの土地に、20億600万台湾元(約57億5,000万円)をかけて建設する。同センターは来年10~11月に量産を開始し、2014年までに年生産額40億元への引き上げが計画されている。設備や材料など関連産業を含めた年生産額は、100億元に達する見込みだ。18日付工商時報が伝えた。

 邢有光同社董事長によると、ボーイング社の最新大型機B787では全体重量の50%をカーボンファイバーやグラスファイバーなどを使用した複合材料が占めており、さらに同機が採用する米GE(ゼネラル・エレクトリック)のGEnxエンジンにも大量の複合材料が使われ始めているという。漢翔の複合材料は現在台中市の水ナン工場(ナンはさんずいに南)で生産され、年売上高は現在約7億元だが、カナダ・ベル社のヘリコプター「Bell 429」や、三菱重工業の小型ジェット旅客機MRJ用部品などの受注で、今後15億元以上にまで急増するものとみられる。