食品大手の康師傅控股が17日発表した今年上半期の決算は、純利益が前年同期比40.57%増の1億7,900万米ドルとなった。売上高は同22.08%増の25億100万米ドルと4年連続で2けた成長を維持。第3四半期も旺盛な需要が期待でき、通年の純利益は前年実績の3億6,000万米ドルを上回り4億米ドルに達するとの見方もある。18日付工商時報が伝えた。
上半期はオリーブ油やPETなどの原材料価格の下落でコストが縮小した。粗利益率は前年同期比3.27ポイント上昇の36.21%となり、利払い・税・償却前利益(EBITDA)は同29.42%増加した。1株当たり利益(EPS)は0.0321米ドル。中間配当は見送る。
部門別の売上高は、即席めんが9.36%増の10億7,400万米ドルと堅調。商品価格に幅を持たせる戦略が奏功した。市場調査会社ACニールセンによると、同社の即席めんの中国国内シェアは6月時点で54.1%と業界トップを維持した。
飲料部門の売上高は、ペットボトル飲料水の販売増が寄与して約30%増の13億米ドル。国内販売シェアは、茶飲料が51%、ペットボトル飲料水が23.2%で業界トップ。果汁飲料は14.7%で業界3位だった。
菓子部門は14.33%増収。生産効率の向上と広告効果で粗利益率は41.06%に改善した。景気対策効果による中国市場の景気回復を根拠に、今後の見通しも楽観視している。