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作成日:2009年8月18日_記事番号:T00017327
デルの価格表示ミス問題、機種限定なし2割引販売で決着へ
デルの直販サイトで6月と7月の2度にわたり発生したパソコンなど製品価格の表示ミス問題について、同社はこのほど、価格に誤りのあったPCを注文した消費者に対し、9月15日から1年間、直販サイトのすべてのPCを対象として、1人1台限り2割引で販売することで補償案を決定した。同社は当初「2万元分の機種限定割引券支給」で決着を図る考えだったが、台北市政府法規委員会より補償案の再検討を求められていた。デルの再案に対しては市側も理解を示している。18日付中国時報が伝えた。
デルが今回提示した割引率は、市側の当初案である「全商品15%引」を上回っており、法規委員会の葉慶元主任委員は「消費者の権益保護についての重要な前例となり、オンライン取引の秩序を確立する上で重要な一歩」と評価した。
なお、「デルは誤った価格表示を利用し、個人情報を収集した」と一部の消費者から苦情が出ていたが、行政院消費者保護委員会(消保会)の厳浩芬消保官によると、デルは「今回集めた個人データをマーケティングに利用することはない」と説明したという。
デルは価格表示ミスのトラブルで、既に台北市より100万台湾元(約286万円)の罰金処分を受けている。