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作成日:2009年8月18日_記事番号:T00017328
富士通、台湾にカラー電子ブック工場設置へ
18日付電子時報によると富士通は、コレステリック液晶を採用したカラー電子ブックリーダーの生産工場を台湾に設置することを決めたもようだ。台湾の光電大手と提携に向けた交渉を既に行っているとみられ、既存のSTN液晶およびロール・ツー・ロール設備を利用して生産を行う計画だ。今回の提携を取り持つ、フレキシブル液晶ディスプレイ技術聯盟(FLEXLCD)計画代表の廖奇璋・工業技術研究院(工研院)電子光電研究所経理は、「新ラインは1年後に年産1万台で量産に入る」と語っている。
電子時報によると、先ごろ富士通の電子ブックリーダー業務の幹部が来台し、「FLEXLCD」のメンバーである大手光電メーカーと提携交渉を行ったという。「FLEXLCD」は2007年の設立で、奇美電子(CMO)、東捷科技(Contrel Technology)、国森企業、台虹科技(タイフレックス・サイエンティフィック)などをメンバーに含む。
富士通は当初、カラー電子ブックリーダー生産ラインのフィリピン移転を検討していたが、台湾は光電関係の人材が豊富であること、および量産技術が優れていることを好感し、台湾での合弁会社設立による量産を決定したもようだ。近く契約が締結される見通しだ。