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作成日:2009年8月19日_記事番号:T00017337
馬政権初の内閣改造、近く実施へ
台風8号(アジア名・モーラコット)による災害対応が遅れ被害が拡大したことに強い不満が出る中、馬英九総統は18日開いた謝罪会見で、対応に問題があったとみられる政府関係者の処分について、「遅くとも9月初めまでには決定する」と語った。これにより、馬政権初の内閣改造が行われることが確実となった。事実上の更迭処分となる閣僚の候補としては、▽薛香川行政院秘書長▽陳肇敏国防部長▽章仁香原住民族委員会主任委員──らの名前が挙がっている。また、陳伸賢経済部水利署長と辛在勤中央気象局長も交代するとみられる。19日付中国時報が報じた。
政界では劉兆玄行政院長も既に口頭で辞任を申し入れたとの観測が出ているが、政府関係者は「劉行政院長の任務は、まず救済活動をしっかりとやり遂げ、積極的に復興を進めることだ」と否定した。
ただ劉行政院長は、災害が深刻さを増している最中の11日に、理髪店に染髪に出掛けたと報じられて批判が高まっており、馬総統も「よく考えて行動すべきだった」と苦言を呈している。
このほか、薛香川秘書長が8日、レストランで父の日の食事会を開いていたこと、11日に軍隊の出動要請を受けた邱正雄行政院副院長が「それほど深刻ではない」と回答したとされることなどが批判の的となっている。